ラリーフィンランド完全ガイド|チケット購入・行き方・現地駐車場情報まとめ

ラリーフィンランドの観戦ガイド その他クルマ
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先日、2025 WRC第9戦「ラリーフィンランド」の現地観戦へ行ってきた。
筆者にとって初めてのラリー観戦であり、しかも海外であるため、出発前にラリーフィンランドに関する情報収集を行ったのだが、日本語情報がほとんどなくて困った。

そこで、「チケットはどこで買うの?」「どうやって会場まで行くの?」「駐車場はあるの?」
そんな疑問をまとめて解決できるよう、この記事ではチケット購入方法、アクセス、駐車場情報、観戦のコツまで完全ガイド
これを読めば、初めてのラリーフィンランド観戦でも安心して準備ができると思う。

ラリーフィンランドとは?

ラリーフィンランドは、毎年夏にフィンランド中部の都市ユヴァスキュラ(Jyväskylä)で開催される、WRC(世界ラリー選手権)の一戦である。
「グラベルの祭典」とも呼ばれ、世界最速レベルのグラベル(未舗装)コースと、大きなジャンプスポットが特徴。
観客は沿道から間近でマシンの走りを見ることができ、その迫力とスピード感は他のラリーとは一線を画す。

2025年は7月31日〜8月3日に開催された。
2026年は7月30日〜8月2日に開催される予定。

チケットの買い方

チケットは公式サイトからオンラインで購入が可能だ。主な種類は以下の通りである。

  • 全日程パス(4日間):100ユーロ
  • 全日程パス(4日間)+バイクの駐輪パス:110ユーロ
  • 特定SS(スペシャルステージ)ごとのチケット:30ユーロ程度

購入は公式販売サイト(Rally Finland Official)のチケット販売ページからアプリ(SectoRallyFinland)をダウンロードして行う。

公式アプリ

言語は英語およびフィンランド語。クレジットカード決済やApple Payが使用可能である。(JCBは使えないので注意)
電子チケットはスマホ表示でもOKだが、ギャラリーステージはたいてい山の中なので通信不良対策として紙に印刷するかスクリーンショットを持参すると安心だ。

行き方

日本からヘルシンキまで

日本からフィンランドの首都ヘルシンキまでは直行便(JALおよびフィンエアー)で約13時間。
乗継便を利用すれば、アジアやヨーロッパ各都市経由でもアクセス可能だ。
筆者はJALの羽田→ヘルシンキ(ヴァンター国際空港)直行便を利用した。

JALの飛行機

ヘルシンキからユヴァスキュラまで

  • VR(フィンランド国鉄):所要約3.5時間、快適な座席と車窓からの景色が魅力
  • 長距離バス(Onnibusなど):所要約4時間、価格は比較的安い
  • レンタカー:移動自由度が高く、SS会場へのアクセスが容易。筆者はレンタカーを利用した

現地での移動

ラリーフィンランドは広範囲にSSが点在しているため、レンタカー利用が圧倒的に便利である。
通常の公共交通機関だけで全てのステージを回るのは不可能なため、観戦範囲を絞るかクルマで移動しよう。

フィンランドでクルマを運転する場合、日本の運転免許証に加えて国際運転免許証を携帯すれば運転できる。(国際運転免許証は日本の運転免許センターで取得できる。)

サービスパークのあるユヴァスキュラから各SSを周るバスツアーもある。ただ、案内がフィンランド語および英語であり、噂によると集合時間に遅れると容赦なく置いて行かれるそうなので、ハードルはやや高いだろう。

ハーツレンタカーで借りたトヨタ・カローラ

慣れない海外現地の運転ではナビが非常に重要となる。今回スマホのGoogleマップが非常に重宝した。スマホを酷使するので電池が切れないように充電用電源スマホホルダーが重要アイテムである。これらをあらかじめ準備して持参したため、焦らずに落ち着いて運転することができた。

現地駐車場について

公式がSS近くに観戦者用の駐車場を用意している。
駐車券は当日に駐車場で現地の係員に駐車料金(たいてい10ユーロ)を現金で支払って入手する。(カード不可)
そして駐車場から観戦エリアまでは徒歩で移動する。
駐車場は基本的に早いもの勝ちで、満車になると駐車できないため、少し早め(目安はSSスタート30分前まで)に現地入りするのがスムーズである。

ラリーフィンランドSSの駐車場
SSのひとつParkkola(パルッコラ)の駐車場
ラリーフィンランドSSの駐車場の駐車券
駐車場入口にて係員に駐車料金を支払って駐車券を入手。駐車中はインパネ上に提示しておく
ラリーフィンランドの様子
駐車場から観戦スポットまで徒歩で移動

駐車場が満車になるとアプリで通知が来る。

観戦スポットへの入場

観戦スポットによっては入口にスタッフが立っている。そこでチケットを保有しているかどうかを確認されるため、アプリの「My Ticket」を開きデジタルチケット画面を表示する。
そして「Use」をタップして自分が入場しようとしているSSの選択肢をタップする。

観戦のコツ

  • 防寒着・雨具・帽子は必須(夏でも朝晩は冷える)
  • 折りたたみ椅子やレジャーシートがあると観戦中に座れて便利
  • 食料は現地屋台で調達するか、事前購入の軽食を持参
  • 人気SSは夜明け前から場所取りされることもある
  • 観戦スポットの基本的な情報(駐車場の場所やトイレ有無)は、ラリーの開催日が近づくと公式サイトのRouteページにガイドブック形式で掲載されるので確認しておこう
ガイドブックにおける観戦スポット情報の掲載例

通常の観戦スポット

通常の観戦スポットには、駐車場と観戦エリアが設置されている。
観戦スポットによっては、トイレが設置されていたり軽食提供の屋台がある。(無い観戦スポットもあるので注意)

観戦設備の充実した「アリーナ」

観戦設備の充実した「アリーナ」も数か所設定される。
アリーナでは通常の観戦スポットに加えて次のようなものが提供されており、より快適な観戦が可能。

  • レースの状況をリアルタイムに確認できる大型モニター
  • 実況中継を行うホストやコメンテーター
  • 充実した飲食の提供

ラリーフィンランドの魅力

最大の魅力は、WRCトップドライバー達が時速200km近いスピードでジャンプする圧倒的な迫力。
世界的に見ても超高速グラベル(未舗装路)ラリーである。
地元観客の熱狂ぶりや、夏の北欧特有の涼しく爽やかな気候も魅力だ。
また、ユヴァスキュラ市内のサービスパークでは、マシンの整備作業を眺めたりタイミングが合えば選手との交流も楽しめる。

ユヴァスキュラ市内のサービスパーク

まとめ

ラリーフィンランドは事前準備が少し大変ではあるが、チケット・行き方・駐車場情報を押さえれば日本人でも十分に楽しむことができる。
日本でもWRC観戦は可能であるが、日本特有の人口密度の高さゆえ現地は非常に混雑するしチケットも早期に売り切れる傾向にある。それに比べると、ラリーフィンランドはSSをレンタカーで周ることができるなど比較的ゆったりと観戦を楽しめるのが魅力だと思った。
またフィンランドはフィンランド語が母国語であるものの多くの場面で英語が使えるのも助かった。

日本語情報が少ないため、この記事が少しでも現地観戦の一助になればと思っている。
読者の参考になれば幸いである。

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