RX-8の扱い方で重要なポイント3つを解説

RX-8の扱い方ポイント3選 RX-8
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ロードスターRFの前に乗っていたRX-8は、エンジンのオーバーホールをすることなく走行距離14万キロオーバーまで調子が良い状態をキープできた。

RX-8の扱い方で気をつけていたこと、特にロータリーエンジンの扱い方について解説する。

RX-8ロータリーエンジンの扱い方ポイント3選

RX-8は走行距離2.3万キロの中古車を購入して以来、約8年と12万キロ強を走行し、走行距離14.5万キロまで保有した。一般的にエンジンのオーバーホールが意識される距離であるが、手放すまでいたって快調を維持した。

エンジンは毎回一発で始動するしアイドリングも安定している。ワインディングやサーキットを走らせてもパワーの衰えは感じない。燃費も納車時から特に落ちた感じもしない。

今までの保有体験で実感したRX-8の扱い方において大切なイントは下記の3点である。

  1. しっかり暖機運転を行う
  2. 低回転&高負荷を避ける
  3. オイル交換をこまめに行う

しっかり暖機運転を行う

昨今の環境問題への配慮からアイドリング暖機は良くないこととされている。また、クルマ全体の観点からエンジン単体だけでなくトランスミッションやデファレンシャル・ギアといった駆動系部品も走行しながら一緒にゆっくり温めるべきとの意見もあり、それは一理あると思う。

しかし、RX-8にはアイドリング暖機が必要だ

事実、取扱説明書にこのように書いてある。

画像:2005年式RX-8取扱書 P.145

エンジンがかかったら暖機を行ないます。

(中略)

暖機運転は水温計の針が動き出す程度で十分です。

2005年式RX-8取扱書 P.145

では「水温計の針が動き出す程度」とはどの程度だろうか。

答えは水温が45℃になるまでである。(OBD端子から取得可能なCAN信号上の水温値)

レーダー探知機をOBD端子に接続して取得した水温
純正水温計は水温45℃未満の間はC位置から動かない。45℃になると動き出す。

RX-8オーナーの方と話していると、エンジンの調子を悪くしてしまった方は暖機運転をきちんと行っていないことが多い。エンジンが温まっていない状態で走り出すと、アペックスシールとローターハウジング間など各部のクリアランスが設計意図の状態になっておらず負荷が掛かってしまう。

朝一発目のエンジン始動後に急いで出発したい気持ちは分かるが、RX-8を長持ちさせたいなら暖機運転をする余裕を持つように心がけたい

低回転&高負荷を避ける

具体的には2000rpm以下を使用しないように走る。

これは平坦路の場合で、上り坂や急加速時などエンジンに負荷が掛かる状況では3000rpm以上を使った方が良い。

とにかくエンジンが低回転で高負荷な状況を避けること、これが重要だ。

事実、2000rpm以下の領域で加速しようとすると明確にエンジンが苦しい感じの音がするし、ガクガクと振動も大きい。運転してみると分かるが、この領域は使うなとエンジンに言われているようなフィーリングがある。

ロータリーエンジンは適度に回してあげるのが基本だ。

エンジンを冷やしてあげる配慮もあると尚良い

峠道やサーキット走行など、エンジンに負荷を掛けたあとはすぐにエンジンを止めるのではなくクーリング走行をしてあげたい。ロータリーエンジンはその構造上、油温と水温が上がりやすいからだ。

水温計を確認すると、クラッチを切って惰性で流すように走ると水温が下がりやすい

オイル交換をこまめに行う

街乗りやツーリングでの使い方では、おおよそ3000kmに1回オイル交換を行っている。(フィルターはオイル交換2回に1回。)

また、サーキット走行後は距離によらず交換するようにしている。

ロータリーエンジンは冷却水だけでなくエンジンオイルも冷却に使用している。またエンジン本体の発熱量も大きいため、レシプロエンジンに比べエンジンオイルが劣化しやすい環境にある。したがって、こまめな交換が重要となる。

銘柄はマツダ純正オイル「ゴールデン」の5w-30をずっと使用してきた。(サーキット走行含め)

まとめ

ロータリーエンジンを調子良く維持するにはひと手間が必要だ。しかしその手間は、今回紹介したポイント3選のように少し意識すれば誰でも実施できるものだ。

末永くRX-8を乗るために参考して頂ければ幸いだ。

▼RX-8の維持費についてまとめました

▼RX-8の燃費についてまとめました

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