ロードスターRFを納車後、今までに2回のアライメント調整を実施している。
サーキット向けアライメント
マツ耐で岡山国際サーキットを走る機会があったため、サーキットにおけるタイム重視のアライメント調整を行った。

その時のアライメントは以下のようなものだ。
- フロント・キャスター角:7.7°
- フロント・キャンバー角:1.2°
- フロント・Totalトー:0mm
- リア・キャンバー角:2.8°
- リア・Totalトー:IN 1.5mm
純正サスペンションのためコーナリング時のロール角が大きい。その大きなロール時にもタイヤを路面にきちんと接地させることができるように、特にリアのキャンバー角を強めに付けている。(ただしマツ耐のレギュレーションにより3°以内)
ちなみに合わせたタイヤはブリヂストンのアドレナリンRE004である。
狙い通り、高いスピードを保ったまま安定したコーナリングが可能であり、ラップタイムは1分57秒台であった。
サーキットと一口に言っても、ミニサーキットからF1も開催される国際サーキットまで様々だ。
あなたの走るサーキットに合うアライメントを探す際に、参考になれば幸いだ。
現時点のアライメントを知りたい場合、自分で計測できるツールもある。
ワインディング向けアライメント
岡山国際サーキットの走行後もしばらくはサーキット向けアライメントで走っていた。
しかし、サーキット向けのアライメントは公道での走行にやや癖を感じるものであった。
具体的には、ハンドルが取られやすいし操舵に対する応答が自然ではない感じなのだ。
これはロードスターRF本来の気持ちの良いナチュラルな走りとは違う気がする。
そこで、再度アライメントを調整することにした。
とはいえ、純正に戻すのでは芸が無い。
検討の末、純正から少しだけスポーティに振った、ワインディングを気持ちよく走れるアライメントを考案。試してみることにした。

そのアライメントは以下のようなものだ。
- フロント・キャスター角:7.9°
- フロント・キャンバー角:1.0°
- フロント・Totalトー:0mm
- リア・キャンバー角:1.5°
- リア・Totalトー:IN 3.0mm

純正アライメントに対してネガティブ・キャンバーを少しだけ増やしている。
キャスターとトーは純正値である。
このアライメントで走ってみると、狙い通り純正よりちょいスポーティな街乗りからワインディングまで幅広くカバーできるロードスターRFとなった。
極端なキャンバー角は付けていないので、公道のワインディングで自然に出る横Gでタイヤ接地面積が最大化されるようなセットとなっており、コーナリング時の安定感は格段に高い。
冬季にスタッドレスタイヤに交換しても、まるでスポーツタイヤかと思うくらいのワインディング走行時のグリップ感。何より運転が楽しい。
サーキット走行まではしないものの「走る楽しさ」を最大限に引き出したい、と考えるオーナーにとって最適な設定のひとつと言える。
楽しい走りにアライメント調整は欠かせない
クルマをあれこれと弄る前にまず基本が大切だ。
基本とは「真っすぐ走ること」や「操作に対して素直に曲がること」だ。
そのためにはアライメント調整が必要不可欠。
正しいアライメントがあってこそ、タイヤを正しく路面に接地させることができ楽しい走りの基礎が成立するのだ。
参考になれば幸いである。
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