ロードスターRFの雨漏りトラブルの多くは、実は 「排水路(ドレン)の詰まり」 が原因だ。
「オープンカーだから雨漏りが多いのでは?」と心配される方もいるだろうが、正常なロードスターRFであれば雨漏りはまず起こらない。ただし、排水路が詰まってしまうと、本来外へ流れるべき雨水が逆流し、室内へ侵入してしまうことがある。
この記事では、ロードスターRFの排水路構造と、詰まりが起こらないように意識してることを紹介する。
なぜ排水路(ドレン)が雨漏りの原因になるのか?
ロードスターRFのルーフ周辺には、雨水の排水経路が設定されている。
雨水 → リアガラス下→ 排水路 → 車外へ排出
という仕組みになっているが、この排水路は細い構造になっているため、次のような汚れが溜まりやすくなっている。
- 砂やホコリ
- 落ち葉の破片
- 花粉
これらが詰まってしまうと排水がうまく行かず、溜まった水が逆流して室内に入り込む可能性がある。
SNSなどを見ていると、特に運転席・助手席の足元が濡れるケースが多く見られる。
排水路が詰まったときに現れる症状
以下の症状がある場合、排水路(ドレン)の詰まりが疑われる。
- 運転席・助手席足元が濡れる・じんわり湿る
- 大雨のときだけ雨漏りする(排水が追いつかない)
- リアガラス下端付近に水が溜まり流れが弱い
これらは「ドレン詰まりの典型例」であるが、日頃のメンテナンスで防ぐことができる。
排水経路と詰まりやすい箇所
排水経路
リアウィンドウ下の2箇所に排水口が存在する。

この先はルーフを開けると確認しやすい。
ルーフを下の写真のように少しだけ開ける。

すると次の写真のような排水経路が見える。

この先はフロア下までホースが繋がっており、サスペンションのロアアーム付近に排水される。
詰まりやすい箇所
上の写真の先、ボディ内を通りフロア下までの経路に、逆流防止弁が2箇所付いている。その付近で詰まりが起こりやすい。
リアウィンドウ下の排水口にコップ1杯程度の水を流し、スムーズに排水されるか確認する。

もし水の流れが弱く、ポタポタと地面に排出される場合は詰まりの可能性が高い。

自宅でできる排水路のセルフ対策
専門知識がなくてもできる簡単なメンテナンス方法を紹介する。
定期的にお湯を流す
リアウィンドウ下の排水口にコップ1杯程度のお湯を流す。水よりもお湯の方が汚れ落ちが期待できる。ただし熱すぎると樹脂を痛める可能性があるため50℃程度までにした方が良い。
筆者は1ヶ月に一度程度の頻度で実施しているが、今のところ詰まりは生じていない。
自分で対処が不安ならディーラーに任せるのが安全
マツダディーラーでは、排水路の点検が可能だ。
- 排水路の清掃
- ウェザーストリップの点検
- ルーフ開閉機構の点検・調整
保証期間内であれば無償対応となる場合もある。
無理に自分で触って破損させるリスクが気になる場合はディーラーへ相談すると安心だ。
排水路詰まりは“予防”が最も効果的
日常のちょっとしたケアで、ドレン詰まりは大幅に予防できる。
- 月1〜2回、運転席・助手席下の目視チェック
- 月1〜2回、排水経路にお湯を流す
- 露天駐車の場合は特に注意
オープンカーだから雨に弱い…というイメージを持つ方もいるが、排水路さえ正常であれば雨漏りの可能性を低減できる。
まとめ:ロードスターRFの雨漏りの大半は排水路ケアで防げる
ロードスターRFの雨漏り原因として最も多いのは、「排水路(ドレン)の詰まり」 だ。
定期的な掃除や点検を行えば、雨漏りリスクは大幅に軽減できる。不安がある場合は、早めにディーラーへ相談することで、安心してロードスターRFを長く楽しめるだろう。
適切なメンテナンスで、雨の日でも快適なロードスターライフを送って頂きたい。

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