ロードスターRFの前に保有していたクルマはマツダのRX-8だ。
このRX-8について書こうと思う。
RX-8とはどんなクルマ?
1967年に発売されたコスモスポーツからマツダの量産ロータリーエンジンの歴史が始まった。その後ルーチェ、サバンナ、RX-7などに続くロータリーエンジン搭載車はマツダの顔となっていった。
そのロータリーエンジンを時代が求める低燃費・低排出ガス性能を備えた「RENESIS」に進化させて搭載したスポーツカーが、2003年デビューのRX-8である。
このような歴史から「RX-8といえばロータリー」というようにエンジンに注目される。しかし、RX-8の特徴はロータリーエンジンだけではない。例えば次のようなものだ。
- 大人4人が乗れる室内空間と必要十分な荷物を乗せられるトランクを両立したパッケージング
- 操縦安定性と乗り心地を両立したボデー&サスペンション
- 実用的な乗用車でありながらもサーキットも走れるスポーツ性能
このように、通常であればどちらか割り切られてしまう二律背反の要素を非常に高次元に両立しているクルマ、それがRX-8だと思う。
なぜRX-8を選んだのか
社会人になり自分で稼いだお金でクルマを買えるとなった時、本当にどのクルマを買おうか悩んだ。というのも、私は昔から自他共に認めるクルマ好き人間なのだが興味の対象ジャンルが複数あるからだ。
スポーツカーはもちろん好きだがSUVやミニバンも嫌いなわけでは無い。(例えばミニバンでもデリカや30系アルファードなんかは普通に欲しいクルマの一つだ。)
というわけで、当時NDロードスターとCX-3どちらを買おうか非常に迷っていた(笑)
全然キャラクターの違う二者だが、それぞれの良さがあり本当に迷ったのだ。
まずNDロードスターは純粋にかっこいい。そしてFRなのでサーキットやドリフト遊びをするにはもってこいだ。しかし二人乗りである点やトランクなど実用性の懸念があった。(できれば自転車などを積めるクルマがいいなと考えていた。)
次にCX-3であるが、こちらも純粋にカッコいい。ロードスターとは異なる方向性でかっこいい。インタビューでデザイナーが答えていたが、大径タイヤとコンパクトなキャビンの組み合わせが「8頭身」をイメージさせるプロポーションである。しかも5人乗りで後部座席を倒せばある程度荷物も積める。そして当時ディーゼルエンジン+MTの組み合わせを選ぶことが出来たのだ。「SUVなのにMTとか変態(←褒め言葉)。私が買わずして誰が買う。」とまで思った。
しかし、やはりFRへの憧れやモータスポーツをやってみたいとの思いを捨て切ることもできず本当にどちらにすべきか悩んだ。
そんなとき同期のRX-8に乗らせてもらう機会があった。当時RX-8には正直あまり興味がなかったのだが、実物を見て乗ってみると「今自分が求めているものを割と両立しているのでは無いか」と思った。
そこから中古車を探してみると、意外と安く買えることもわかった。ロータリーエンジンに関しては様々な噂がありタマによって当たり外れあることは知っていたが、そこは承知で買ってみても良いかなと考えるようになった。
そして、Sport Prestige LimitedⅡという特別仕様車の個体を見つけた。しかも走行距離たったの2.3万キロである。
渋めのワインレッド(正式にはカッパーレッド)と白内装のおしゃれな組み合わせ。専用ダンパーとサスクロスメンバーという通な特別装備。
かくしてこの個体を買ったのであった。
なぜロードスターRFに乗り換えるのか
クルマのコンディションは走行距離が14万キロを超えた現在もなお絶好調である。そろそろオーバーホールが必要と言われるような走行距離だが、毎回エンジンは一発で始動するしアイドリングも安定している。ワインディンやサーキットを走らせてもパワーの衰えは感じない。燃費も納車時から特に落ちた感じもしない。
したがって、維持が困難になったから乗り換えるわけでは無い。
ではなぜこの度ロードスターRFに乗り換えることにしたのかというと、もう少しコンパクトなクルマに乗りたくなったからである。
もともと大きなクルマよりも手の内感があるコンパクトなクルマが好きである。そのような趣向からいうと、RX-8は自分にとってはやや大きなクルマに分類される。
今までに何度かレンタカーや知り合いのロードスターを運転する機会があったが、乗るたびにコンパクトさやライトウェイトゆえヒラヒラと動く、慣性モーメントの少なさを感じる車両挙動が大変魅力的であった。
そんな中、ロードスターの大幅商品改良が発表されたこのタイミングで乗り換えを決意した。
RX-8に長く乗るうえで意識しておきたい3つのポイントを下記記事で解説している。
RX-8をカスタムしてきた項目を下記記事にまとめている。
RX-8の燃費については下記記事にまとめている。
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