NDロードスターを購入する際に、多くの人が迷うのがMT(マニュアル・トランスミッション)かAT(オートマチック・トランスミッション)どちらを選択するかだろう。
どちらも魅力があり、ライフスタイルや運転スタイルによって最適解は異なる。
この記事では、MTとATの違いや特徴を徹底比較して最適な選び方を解説する。
NDロードスターのMTとATの基本スペック比較
まずはマツダ公式の主要諸元表を基に、MTとATの違いを表でまとめてみた。
ソフトトップの基本スペック
まずソフトトップにおけるMTとATの違いを次の表にまとめた。
| 項目 | MT(6MT) | AT(6AT) |
|---|---|---|
| 重量 | 軽い | MTに対して約40kg増 |
| 燃費 | 16.8km/L(WLTCモード) | 17.2km/L(WLTCモード) |
| リア・デファレンシャルギア | アシンメトリックLSD ※ただしSグレードはオープン・デフ | オープン・デフ |
| リア・スタビライザー | あり ※ただしSグレードはなし | なし |
| トンネル・ブレース・バー | あり ※ただしSグレードはなし | なし |
| ギア比 | 全体的にややローギアード | 全体的にややハイギアード |
このように、MTとATの違いは単に「ギアチェンジを自分で行うか否か」だけに留まらず、走りに関わる装備にも差がある。AT車にはLSDが装備されず全車オープン・デフ仕様だ。
また、ギア比も異なり高速道路を巡航するときのエンジン回転数が変わってくる。
このことを踏まえてMT or ATの選択を行って頂きたい。
ハードトップ(RF)の基本スペック
次にハードトップ(RF)におけるMTとATの違いを次の表にまとめた。
| 項目 | MT(6MT) | AT(6AT) |
|---|---|---|
| 重量 | 軽い | MTに対して約20kg増 |
| 燃費 | 15.8km/L(WLTCモード) | 15.2km/L(WLTCモード) |
| リア・デファレンシャルギア | アシンメトリックLSD | オープン・デフ |
| トンネル・ブレース・バー | あり | なし |
| ギア比 | 全体的にややローギアード | 全体的にややハイギアード |
このように、先程のソフトトップと同様に、MTとATの違いは単に「ギアチェンジを自分で行うか否か」だけに留まらず、走りに関わる装備にも差がある。AT車にはLSDが装備されず全車オープン・デフ仕様だ。
RFのリア・スタビライザーはソフトトップ異なりATにも装備される。
また、ギア比も異なり高速道路を巡航するときのエンジン回転数が変わってくる。
このことを踏まえてMT or ATの選択を行って頂きたい。
MTロードスターの特徴
メリットは走る楽しさ
- クルマを自分で操る楽しさが味わえる
- クラッチを介してエンジンとタイヤが直結することにより、エンジンとの一体感が味わえる
- スポーツカーらしさを堪能できる
- リセールバリューが高い
デメリットは操作の慣れとエンジン回転数
- 運転にある程度の慣れが必要
- 巡航時のエンジン回転数がATより高い
ATロードスターの特徴
メリットは快適性とエンジン回転数
- 街乗りや渋滞でもクラッチの操作なく快適に運転できる
- 誰でも気軽にロードスターを楽しめる
- パドルシフトでMT感覚も楽しめる(ただしパドルシフトの反応時間はやや遅めで、通常のドライブなら良いもののジムカーナなどモータースポーツシーンではタイムラグを感じるだろう)
- 巡航時のエンジン回転数がMTより低い
デメリットは薄い操作感と重量
- MTに比べるとダイレクト感がやや薄い
- 重量が増えるためMTに比べると走行フィールの軽快さにやや劣る
どっちを選ぶべき?おすすめの選び方

選び方のポイントはライフスタイルと運転の楽しみ方だ。
- 走りを徹底的に楽しみたい → MT
- 休日のワインディングを満喫したい → MT
- クラッチを一気に繋いで後輪をホイールスピンさせることにより定常円旋回(ドリフト)をしたい→ MT
- 街乗りや通勤メインで楽に乗りたい → AT
- 高速道路巡航時のエンジン回転数を抑えて静かにクルージングしたい → AT
つまり、どちらにも良さ(得意分野)があるということだ。
ちなみに筆者はモータースポーツを楽しみたいのでMTを選んだ。
まとめ
NDロードスターは、MTでもATでもどちらを選んでも楽しめるクルマだ。
ライフスタイルや運転環境、そして「クルマに何を求めるか」で最適な選択は変わる。
後悔しないためには、ぜひ試乗でMTとATの両方を体感して、自分に合ったほうを選ぶと良いだろう。




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