ロードスターRFにリジカラを装着!効果やデメリットを徹底解説

ロードスターRFにリジカラを施工してみた カー用品
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乗り心地走行性能の二兎を追うことができるすごいパーツ、それがリジカラだ。今回、筆者のロードスターRFにリジカラを取り付けたので、効果やデメリットについて解説する。

リジカラとは?

リジカラとは自動車部品の企画開発・製造販売を手掛けるSPOONが開発した、アルミ調質材の小さなパーツだ。

ロードスターRF用のリジカラ

これは自動車のボディサブフレームを繋ぐ部分に取り付ける小さな部品なのだが、その効果は意外と大きい。ロードスターRFのようなスポーツカーにとっては、特に注目すべきパーツの一つといえる。

  • 「乗り心地をさらに良くしたい」
  • 「車の走りがもっと安定したらいいな」

そんな願望を持つ方にリジカラはぴったりだが、いざ購入するとなると少し迷うこともあるだろう。この記事では、リジカラを装着した際の具体的な効果とデメリットを解説しつつ、リジカラの購入をおすすめする理由をお伝えしたい。

リジカラ公式HPの車種適合表によると、ソフトトップ(幌)とハードトップ(RF)は同じ品番(50261-ND5-000)のリジカラを使用可能だ。また2023年商品改良車である筆者のロードスターRF(ND2)にも施工可能であった。

リジカラのメカニズム

リジカラ公式HPによると次のような説明がされている。

リジカラとは? | リジカラ
リジカラ? リジカラは、アルミ調質材の特殊形状の小さなパーツです。 製品は概ね1990年以降の量産車を対象に、

すべての量産車は製造ライン上を流れながら組み立てられています。
組み立てには高い生産性が求められ数秒の遅れも許されません。

エンジンを載せたサブフレームは油圧リフトで押し上げられ振動しながら流れてくるボディに組まれます。ここでの組み立て時間は数秒しかありません。

揺れ、振動する重い主要部を瞬時に確実に組む、そのために世界中のカーメーカーはボディサブフレームを締結するボルト穴をボルトに対して大きく開口させ、組み立てやすくすることで量産性を高めているのです。

ボディ単体での剛性は近年ますます向上していますが、ボルトとボルト穴の隙間はこれら要因により見逃されてきました。この隙間がクルマの低級振動を生み、クルマ全体での剛性を下げる主原因のひとつなのです。

リジカラ公式HP「リジカラとは?

つまり、クルマにはボディとは別にサブフレームという構造体があるが、通常はボディとサブフレームの締結ボルトと穴の間に大きな隙間が空いている。これは自動車メーカーの工場で素早く効率的に組み立てができるようにするためだ。しかしこの隙間がクルマの低級振動を生み乗り味を悪化させているとのことだ。

そこで、ロードスターRFで言えば下図のようにリジカラを施工することでボディとサブフレームを強固に締結し、クルマが本来持つ剛性を最大限に引き出すという仕組みのようだ。

リジカラの施工概要図(ロードスターRF)
ロードスターRFのリジカラ施工概要。図は説明のため簡略化している

また、サスペンションのアーム類はこのサブフレームに取り付けられているため、リジカラによりサブフレームがしっかり固定されることによりサスペンション本来の性能を引き出すことが期待できる。

リジカラの主な効果

リジカラを施工後に早速走ってみた。すると次のような効果を体感することができた。

乗り心地の向上

まず感じたのは乗り心地の向上だ。突き上げ時の衝撃が丸くマイルドになり、その後の振動収束が速くなった。ドタバタした乗り心地がスッキリした感じになった。衝撃がまさに「ドン」から「トン」に変わっている。サスペンションが良く動くようになりダンパーが本来の仕事をしている感じがある。まるで高級ダンパーに交換したかのような乗り心地である。トータルとして滑らかで上質な乗り心地になった。

ハンドリング性能の向上

前後タイヤの接地感が向上し、ステアリング操作に対してクルマがより綺麗に反応する。今までよりも少ない操舵角でクルマが曲がってくれるイメージだ。また直進状態からほんの少し切った微舵領域からしっかりとクルマが反応するようになった。操舵の反応に曖昧さがなくなり、ステアリングを切ったら切った分だけしっかりとクルマが反応する。ハードウェアの素性が全体的に底上げされたといえる。

大げさに言えばロードスターが少しポルシェっぽくなったイメージだ。良い意味で乗り味に重厚感が出る。しかしコーナリングではロードスターRF本来のキビキビ動く軽快感は損なわれていない。重厚感と軽快感が同居した不思議な感覚である。

ロードスターRFとワインディング

リジカラを装着するデメリット

シーンによっては「ロードノイズが少し増えたかも」と感じる場面はあった。また、以前にロードスターRFの乗り心地を解説した際に、エンジンやトランスミッションといったパワートレイン系部品の振動に起因するブルブルとした振動に触れたが、この振動はリジカラでは消えない。

つまり、リジカラはかなりの効果を発揮するが「すべての問題が解決する魔法のパーツ」というわけではない。装着後に感じる効果は車の状態や使用環境によって異なるという点はお伝えしておきたい。

しかし、トータルで見ればメリットのほうが圧倒的に大きいというのが、実際にリジカラを施工してみた筆者の感想である。

実際にリジカラを装着したオーナーの声

クルマのSNSみんカラにリジカラを施工したロードスターRFオーナーのレビューがいくつか掲載されている。

乗ってみた感想!
・段差を乗り上げた時に突き上げる感じがありましたが!
取付後はマイルドに変わります。
激変し感動しました。

(中略)

最後に値段の割には効果抜群です♪

みんカラ パーツレビューより

印象は、塊感が増した印象です
正直、走り出しの時に変わったかな~と思いましたが、峠道を走り、安定感が増しました
決して、硬くなった訳でなく、しなやかが、よりしなやかになったかなと思います

みんカラ パーツレビューより

施工後の帰りにすぐ分かったのが突き上げの改善。
これはド素人の私でも分かりました。
あと少しカチッとしか感じになったような気がします。

みんカラ パーツレビューより

リジカラをおすすめする理由

ここまで効果やデメリットを解説してきたが、やはりリジカラはロードスターRFオーナーにおすすめできるパーツだ。なぜなら、そのコストパフォーマンスが非常に高いからだ。

コストパフォーマンスの高さ

リジカラは決して安いパーツではないが、車体剛性の向上や乗り心地の改善、ハンドリング性能の向上といった効果を考えれば、その価格に見合った価値があるといえる。なぜなら、リジカラで高級ダンパーに交換したかのような乗り味が手に入る。しかし高級ダンパーに交換することに比べればリジカラを施工するほうが安い。したがってコストパフォーマンスが高いパーツと言える。

ロードスターRFの走行性能をさらに引き出したいという方には、リジカラの効果をしっかり感じられるだろう。

長距離ドライブやサーキット走行がさらに楽しくなる

リジカラを装着することで、街乗りだけでなく長距離ドライブやサーキット走行も一段と楽しく充実したものになる。クルマの安定性が増し上質な乗り味が手に入ることで、より快適で楽しいドライブ体験が可能になるのだ。

まとめ

リジカラはロードスターRFに乗る楽しさをさらに引き出してくれるアイテムだ。少しコストは掛かるものの、その効果の大きさを考えれば購入を迷っている方も一度取り付けてみる価値は十分にある。走行性能や快適性の向上を実感できれば、その投資は間違いなく報われるだろう。是非試してみてほしいパーツである。

リジカラ公式HPの車種適合表によると、ソフトトップ(幌)とハードトップ(RF)は同じ品番(50261-ND5-000)のリジカラを使用可能だ。また2023年商品改良車である筆者のロードスターRF(ND2)にも施工可能であった。

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